サービスのご案内


フェルデンクライス・ATMクラス:毎週火曜日19:30−20:45
場所:Conte-Sapporo
札幌市西区琴似1条4丁目2−15ニシムラビル4F
(東西線琴似駅すぐ)
http://conte-sapporo.com/evb_feldenkrais.php

フェルデンクライス・FIレッスン:完全予約制
場所:地下鉄円山公園駅徒歩5分
料金:8,000円(ATMクラス受講者、子供は割引あり)


Integrated Healingセッション:完全予約制
対面:15,000円
スカイプ:13,000

ご興味のある方、どうぞお気軽にお問い合わせください。
fk-hakusan[at]hotmail.co.jp
(*[at]を@マークに変えてください)

2017年4月16日日曜日

自分の人生を自分で創造していく

先日ビデオ通話で遠隔セッションを受けてくださった方から、嬉しいメールをいただきました。


ご主人との関係が、その日のセッションのお題。
セッションを始めてみると、お金に対するブロック、不要な信念体系や、自分軸で生きるのを妨げてるサバイバル・プログラム、などが情報として上がってきました。
サバイバル・プログラムというのは、生命を守るために私たちに備わっている危険回避の機能です。大事な機能ですが、問題は、「これは危険だから避けなければならない」、と脳が判断しパターンとして組み込んでしまうと、不必要な時でもそのプログラムが働いてしまうということなのです。この方の場合、どこかで「自分軸で生きるのは危険、他人のいいなりになった方が安全だ」というプログラムが設定されてしまったわけなんですね。あ、もちろん、全て無意識レベルの出来事ですよ。そして年齢退行でそれがいつ起こったのかを見ていくと、胎児期、2歳、そして前世、と出てきます。
胎児期、2歳、両方とも、その頃のことで特に思い当たることはないとのことでした。そもそもそんな年のこと、普通は覚えていませんもんね^^。ましてや前世なんて。
でもここがIHの面白いところで、必ずしも顕在意識のレベルに問題を引き上げてこなくても、無意識レベルで調整ができちゃうのです(本人の気づきが必要な場合もあります)。

セッションを進めてもっと情報が上がっていくにつれ、自分軸で生きていなかったその在り方が、カメラのピントを合わせていくみたいに徐々にくっきりと浮かび上がってきます。そして「『今、ここ』に存在する」、「自分の人生に、そして自分の人生を創造していくことにフォーカスする」という目標が出てきました。

以下がいただいたメールです。


こないだのセッションから自分が変わったなと思ったとこは!
最近家の中片付けしてるんだけど、いるものと要らないものが、すぐ判断できるようになってきた事!ほぼ悩まずに即決!
そして要らないものがたくさんで(笑)本とかもたくさん処分しました!
小さな家電も前は捨てるにしても旦那に確認しなきゃなーと、思ってたけど今はすぐ捨てる。笑
それと、夕飯作る時にメニュー伝えたら「〇〇が食べたかった・・・」とか言われるのがストレスで前は旦那に何が食べたいか聞いて作ったりしてたんだけど。
自分が食べたいものを作るようになった!
そしたら何も言われなくなったし、食べたいものがあったら自分で買ってきてたから、あぁなんかいい感じ!これでいいんだーと、思って楽になった。

あと、図書館に行っても自分が読みたい本とかあんまりわからなかった。料理とかインテリアの本が好きってのはわかってたからよく借りてたんだけど、小説とかどんなのが好きとかあんまり、わかんなくて。
でも今はこれ読みたいかもーってのが増えてきて、選ぶのがなんか楽しい。
自分の事は自分で決められるようになってきた感じする。素晴らしい。ありがとう!

昨日、旦那と話してた時にセッションの話になって「キネシ仕事としてもう始めたら?」って言われて。
自信も無いし場所借りなきゃとか考えたらいまいち腰が上がらない。って伝えたら「家でやればいいじゃん~」ってあっさり。笑
あんなに嫌だって言ってたのに「自分は仕事でほぼ居ないから別にいいよ」って言われました。


この方もキネシオロジーをなさる方なのですが、この最後のご主人とのくだりが、面白いところなのですよね。セッション後に、自分だけでなく周りの人も変化したという感想をお持ちになる方がとても多いのです。一見不思議に思えることですが、私たちはみんな繋がっているし、一人のエネルギーが変化すれば、当然他の人のエネルギーも変化するのですよね。
これからこの方がどのように人生を創造してかれるのか、すごく楽しみです❤️

2017年4月15日土曜日

5秒ルール

フェイスブックに友人があげていて、初めて知りました。
「やる気なんてゴミ」というタイトルの動画(英語です)でしたが、もちろんそれが話のポイントではありません。やりたい、やらなきゃ、と思ってるのになぜそれができないのか。それを、脳の仕組みをもとに説明してくれています。


脳は今までの習慣をやめて新しいことに挑戦することを好まない。なぜなら、脳の使命は私たちを生存を守ること。未知のもの、新しいものにはどんな危険が潜んでいるかわからないので、脳はそこには向かいたがらない。だから変わりたい、挑戦したい、あるいは習慣を変えたいと私たちが思った時に、脳はなんとか阻止しようと急ブレーキをかけて、これまでの安全な(でも満たされない)習慣へと逆戻りさせようとする、というわけです。
しかも習慣の多くは自動操縦化されていて、その8割を私たちは無意識で行っているとも言われています。5秒ルールは、その無意識の習慣のスィッチが大脳基底核で入るのを邪魔して、意思決定、計画、前に向かって進むことに大きく関わっている前頭前皮質を目覚めさせるのだそうです。


旦那さんがビジネスで失敗し、自分も失業してどん底状態だったロビンス氏は、このままじゃいけない、変わりたい、と思っても変われなくて苦しんでいた。そんなある時、ロケット打ち上げの5、4、3、2、1、というカウントダウンをテレビで見た時に「これだ!」と思ったのだそうです。そして次の朝、目覚ましが鳴った時に「5、4、3、2、1」と数えてガバッと起き上がることができた。それまでずっと決めた時間に起きることもできなかったのに。。。この経験が5秒ルールの原型だそうです。

何かやりたいと思ったら、脳がブレーキをかける前に、5秒以内に、実際に物理的になんらかの行動をとる。それは何もいきなり大きな行動でなくてもいいわけですね。ロビンス氏は、私たちの日常は無意識の小さな決断の連続だと言っています。朝、目覚ましが鳴ってももう少しだけ寝ていよう、という決断、遅れそうになる子供に早くしなさい!とどなる決断、配偶者に対して不機嫌な態度をとるという決断、、、etc、etc、という具合に。そういった、ほとんど無意識に行なっている小さな決断に気づく。そして5、4、3、2、1のカウントダウンで、意識の層まで引き上げてきてくることで習慣のループから抜け出す。そこで快楽を感じればしめたものです。

やる気は必要な時にやって来てなんかくれない。だって脳はそんな風に作られていないから。だから自分は意志が弱い、やる気がないんだ、と落ち込む必要は全くないわけですね。やる気を起こさせるためにちょっとしたトリックを使うのが必要なんだと。

そして私たちが前に進むには、快楽が必要なのです。しかし嫌なことでも我慢してかんばった、人のために自分を犠牲にした、なんていう歪んだ快楽を動力源にする時代は、もう終わりです。そんなものは自分を痛めるだけでなく、周りをも傷つけます。
その辺りは、代々受け継がれている社会的な信念体系が私たちの中に根深くあるので、なかなか手強いのですけどね〜。まあ、その話はまた今度。

というわけで、5秒ルールとそれにまつわる脳のお話、なかなかおもしろかったです。

上の動画ではないのですが、ロビンス氏のTEDトーク、書き起こし(日本語)はこちら


2017年4月10日月曜日

からだ

フェルデンクライスに出会って、体って本当に面白いな、と思うようになりました。
自分のからだなのに、何にもわかってない。実に奥深く、思考の及ぶ範囲なんて、とても限られているんだなあと。

でも、「自分のからだ」なんて考え方自体どうなのかな、とIHのセッションをするようになって思うようになりました。

IHは、筋反射を使って体からいろんな情報を引き上げていくわけですが、それらの情報は身体から来てるのではない、身体にあがっているけど、実はその、もっともっと向こうから来ているのだと感じるのです。

セッション中、行なっている側の私の身体にはいろんな体感が起こってきます。その感覚によって、ああ、核心的な情報がくるな、とか、話す(放す)ことに抵抗してるな、といったことがわかったりします。自分のセッションをやっていると、さらに色彩豊かな感覚が起こってきて、とっても面白いです。そして時々、「これは私の話じゃない」と、はっきり感じたりするんです。確かに私の情報として上がってきているけど、もっと、なんというのか、漠然とした集合体からきてる感覚があるのです。そうなってくると、実は身体なんていう枠はないんじゃないのかな、そもそも「私」という独立した存在も、結局のところないんだろうなあと、自然に思えてくるのです。そしてそれを教えてくれるのが身体、なのがまた面白かったりするわけです。


話はずれますが、ベルギーのブリュッセルに、王立美術館という美術館があります。この美術館、割とこじんまりしてるのですが、私、大好きなのです。
古典部門では確か12、3世紀の作品から時代をおって近代まで作品が並んでいるのですが、17世紀ごろを境に世界(この場合、ヨーロッパ、ということですが)が変わったことをはっきりと感じさせてくれます。ちょうど精神・肉体二元論を唱えたデカルトが出て来た頃ですね。それまでは精霊や妖精たちと一緒に生きていたのが、目に見えるものだけを信じる世界になった。その時代以降の作品が並んでいる部屋が、随分とがらんどうとして見えたのが、すごく印象的だったのを覚えています。

そのデカルトあたりから続いていた世界観が、また少しずつ変わろうとしている、今はきっとそんな時代なんだなと、まあいろんな人が言っているのですが、私もそういう気がしています。テクノロジーによって人間はより感覚的になり、インターネットによって爆発的に増えた情報というきっかけで、内に拡がる自分と更に繋がっていければ良いのだと思います。