サービスのご案内


フェルデンクライス・ATMクラス:毎週火曜日19:30−20:45
場所:Conte-Sapporo
札幌市西区琴似1条4丁目2−15ニシムラビル4F
(東西線琴似駅すぐ)
http://conte-sapporo.com/evb_feldenkrais.php

フェルデンクライス・FIレッスン:完全予約制
場所:地下鉄円山公園駅徒歩5分
料金:8,000円(ATMクラス受講者、子供は割引あり)


Integrated Healingセッション:完全予約制
対面:15,000円
スカイプ:13,000

ご興味のある方、どうぞお気軽にお問い合わせください。
fk-hakusan[at]hotmail.co.jp
(*[at]を@マークに変えてください)

2018年1月28日日曜日

毒出しのススメ



ベルンからジュネーブに向かう電車からの眺め。
写真には写ってませんが、キツネも見ました☆

年末年始、日本に滞在している時から、
私にとって、かなり大きな心の揺れが生じる出来事が
いくつか起こりました。

それをきっかけにすごく痛感したのが「毒を出すことの重要さ」。

いろんな方にセッションをやってきた中でも、
そう感じるようになってきたところでした。
あ、ここでは感情的なことについて言ってます。


たまたま今日見た、とあるブログ。
「ネガティブな言葉を出したら、それは自分に返ってくる」。

うん。

言いたいことわかる。

「いつまでも」そして「いつでも」ネガティブなことを
言ってると確かにそれは自分に返ってくる、
つまり自分を痛めることになる。



でもね、体が受け付けられないようなものを
もし食べちゃったら、吐くか下痢するかを
しるしかない。ネガティブはいけない、と
内側に溜め込んでおくのは、腐ったものを
食べちゃっても、下痢は汚いからしてはいけません、って
言ってるようなものだと思う。
そんなことして溜めておいたら、後々大変なことになっちゃう。

誰かに、あるいは何かに怒る。
感情という反射。
でも私たちは、これを理性でなんとか抑えようとする。
そんなことで怒ったってしょうがない、
怒るだけ時間の無駄、私にも原因はあったのだし、
あの人だって悪気はなかったのだろうし、、、

そんな感じ。
でも、そう、これって抑えてるだけ。
怒りはなくなるわけじゃない。しばらく抑えれば
なんとなく消える気がしたりするんだけど
実は消えてない。体の奥深く
入っていくだけなのです。
そして消化されない
エネルギーとなって溜まっていく。
恨み、みたいに。
そしてそのエネルギーは、
ある時いろんな反撃を始めます。
それは病気という形で現れるかもしれない、
怪我かもしれない、あるいは他の人に対する
イラつきとして出てくるかもしれない。
その頃には、それらの現れの元々の原因が
なんなのか、とっても見えにくく
なってしまっているでしょう。

じゃあ、しょっちゅうキレてる人は
感情を素直に出してるからいいってこと?
もちろん、そんなことはありません。
キレやすいっていうのは、ただのパターンで
キレたところで本人はスッキリと解放されてるわけではないのです。
脳の障害等の健康上の問題が原因の場合以外は、
そのパターンをつくった感情的な要因があるケースが
ほとんどで、そこを解放していく必要があります。
いつも怒ってる、って人もね。


先述のブログに
「ネガテイブな言葉を出している人の顔は醜い」とありました。
私たち大人はほぼみんな、これまでいろんな感情を
抑圧してきていますから、何かネガティブなことをいうと、
これまでの積み重なった恨みつらみが
べっとりとそこに付いてきて、とってもいやーな感じになったりします。
でもね、そんなこと言わなくったって、
頑張って笑顔つくったって、抑圧されたエネルギーって、
そこはかとなく(あるいは露骨に)醸し出されてくるのですよ。
だから言うか言わないかって、最終的にはあんまり関係ない。


で、子供って本当にすごくて。
抑圧されていない子供であれば、
「イヤだ!」「嫌い!」てなことを言っても
そこに積み重なった恨みがないので、
言葉のエネルギーは実にカラッとしてるのです。
ところが、大人がそこで
「そんなこと言うもんじゃありません!」なんて
余計なことを言うもんだから^^;、
子供も徐々に自分の感情を抑圧していくようになる。
あるいは親がいないところで、いろんなことをするようになる。
つまり陰険になってっちゃうのよ〜。
喧嘩でもね、子供ってやり切らせると、
しばらくするとけろっと仲良く遊んだりする。
大人が子供をどれだけ信頼して見守れるか、なんだと思います。
(喧嘩に限ったことではありません。自分で書いといて耳が痛いわ。汗)



・・・ということで、出しきる。

思考をぐちゃぐちゃ入れずに、感情だけを素直に出しきる。
もちろん、怒りの対象者を直接ボコボコに殴ったり
罵倒罵声をあびせろということじゃないです^^
心の中で自分の怒りを受けとめて、相手を罵倒したければ
遠慮せずガンガン言いたいだけ言う(繰り返しますが、
心の中で、ね)。汚い言葉だろうがバンバン
使って構わない。ノートに書きなぐるのもいい手です。
実際に声を出したければ、カラオケボックスにでも
行って叫ぶ、サンドバッグをボコボコ殴りながら
吠える、、、、他にも良い方法があるかもしれません。
とにかく徹底的に出すのです。ここミソ。徹底的に。
一回じゃ出しきれないかもしれませんが。そしたら
必要なだけ何度もしたらいいと思います。

それだけのことなのですが、大事なのは
これは自分の感情の解放のためであって、誰かに
向けてやるのではないってこと。
だから恨みや呪い(!)の念を相手にとばすって
ものじゃないのですよ。そして怒りの対象を最終的には
赦すんだってことを、頭のどこか片隅でいいから理解してること。

システマでは、相手に恨みが残らないパンチをするって
ようなことをシステマ・インストラクター文ちゃんから
聞いたことあります。素敵ですね〜。
そんな感じです、きっと。

「ネガティブな感情はよくない」という信念が
強い人、「怒ってはいけない」と思ってる人は
そんな感情を持っている自分も全部受けとめてあげる。

食あたりの時の下痢や嘔吐と一緒。出しきる。
出しきると気づくのですよ。その怒りの奥にあるものが。

それは、遠い遠い記憶だったりします。
自己肯定感の低さ、抑圧された昔の感情、寂しかった思い、、、。

そこに気づいたら、
その時の悲しかった自分、辛かった自分を
十分にいたわってあげてくださいね。
そうすると、雨上がりの青空の下
水たまりが、いつのまにか蒸発してなくなっているように
怒りも自然に消えていきます。




ジュネーブの朝焼け


0 件のコメント:

コメントを投稿